6-4. つるかめ算
[Rev.0.04 2021/11/20]
こんにちは、kaneQです
「算数は図で考える」を身につけ、算数の成績を伸ばしましょう
参考:目次
今回はつるかめ算を学びます
つるかめ算とは、つるとかめの合計頭数とその足の合計数からそれぞれの頭数を求める類の問題のことです
つるかめ算は非常に多くのバリエーションがあります。他の特殊算は図をつかって整理すれば解ける問題がほとんどです。しかしつるかめ算は整理の仕方を知らないと解けない問題が多いです。昔から中学受験の算数の中で重要な単元であり続けているのはそのためだと考えてます
しかし、基礎をしっかり身につけていれば解き方自体は難しくはありません。代表的なバリエーションをしっかり身につければ十分に対応できます
なお、つるかめ算は売買損益算やニューン算等の他の特殊算と組み合わせた問題も数多くみられます。理科でもつるかめ算を用いないと解けない問題が出題される事があります。ただ、他の特殊算と組み合わせたつるかめ算や理科で出題されるつるかめ算は基礎的な知識でとけるものがほとんどです。不意にこれらの問題に遭遇したとしても焦らないで下さい
今回のゴールは以下です
ゴール:つるかめ理論を理解する。ついでに面積図もつかえるようにする
本サイトは「算数は図で考える」を基本としており、本記事でも面積図を使ったつるかめ算の解き方を紹介します。ただ、面積図を使わない「基本的な解き方」も紹介します。つるかめ算は面積図を使わない「基本的な解き方」をまず理解してください。面積図は、おまけくらいに考えてもらった方が良いかもしれません。面積図を使ってつるかめ算を解くためには、面積図を書く前に下準備をしたり、面積図を加工しないと解けない場合が多いです。これらの方法が思い浮かばないと試験中にパニックになるかもしれません。一方で、「基本的な解き方」はほぼ全ての問題に対して、問題をそのまま整理すれば解けます。面積図をうまく書けない場合を想定し、「基本的な解き方」もできるようにして下さい
それでは問題です(以下で、つるは足が2本、カメは足が4本、かぶとむしは足が6本あるものとします)
【問1】
ツルとカメがあわせて9匹います。その足の数の合計は26本です。このときツルとカメはそれぞれ何匹ですか?
【問2】
1個100円のみかんと1個120円のリンゴと、1個130円のなしを合わせて20個買ったら、代金の合計が2300円でした。リンゴとなしを同じ数だけ買った時、みかん、リンゴ、なしをそれぞれ何個買ったでしか?
【問3】
ツルとカメとかぶとむしがあわせて35匹います。足の数の合計は152本です。ツルがカメより2匹少ない時、かぶと虫は何匹ですか?
【問4】
ツルとカメとかぶとむしが合わせて35匹います。足の数の合計は146本です。カメはツルの2倍います。カメは何匹ですか?
【問5】
A君とB君の2人がじゃんけんをして、勝った方には3点を与え、負けた方からは2点を引き、あいこの場合はそれぞれに1点ずつを与えます。はじめの2人の持ち点はそれぞれ20点とします。
じゃんけんを15回したところ、2人の持ち点の合計は60点でした。このとき、あいこは何回でしたか?
それでは問1からやっていきましょう
【問1】
ツルとカメがあわせて9匹います。その足の数の合計は26本です。このときツルとカメはそれぞれ何匹ですか?
(解1)つるかめ理論を使う
基本的なつるかめ算の問題です。まずは表を使って力技(ちからわざ)で解いてみます
「ツルとカメがあわせて9匹いる」から全てツルだった場合の足の合計数を表にすると以下のようになります
9匹全てツルだったら、ツルの足は9×2で18本となります。カメは0匹なのでカメの足は0本です。ツルとカメの足の合計は18+0=18本となります
次に、ツルを1匹へらし8匹とし、カメを1匹ふやし1匹とすると足の数はどうなるでしょう。表にかきてしてみましょう
ツルが8匹だったら、ツルの足は8×2で16本となります。カメは1匹なのでカメの足は4×1で4本です。ツルとカメの足の合計は16+4=20本となります
おなじようにしてツルを1匹ずつへらし、カメを1匹ずつふやして表を書き進めていきます
すると、ツルが5匹、カメが4匹のときに合計の足の数の合計が26本になりました。足の数の合計が26本の時のツルとカメの数を求める問題だったので、答えは「ツルが5匹、カメが4匹」となりました
上のやり方は求める足の合計になるまでひたすら表を書いていく事になるので効率的な解き方ではありません。ではどうすれば良いでしょうか?
上の表をよくながめて下さい。何か気付く事が無いでしょうか?
「ツルの数が1へるごとに合計の足の数が2本増えている」または「カメの数が1ふえるごとに合計の足の数が2本増えている」という事が分かります。この事を元に効率的に答えを導いてみましょう
表に書く情報は上の図の内容だけで良いです。全てがツルだった場合とツルを1匹へらした場合の内容をしっかり表に書き込みます。これより「ツルの数が1へるごとに合計の足の数が2本増えている」が明確になります。また、9匹全てがツルだった場合の足の合計は18本です。ツルとカメの足が26本になるには26本と18本の差である「8本を増やすにはツルが何匹へれば良いのか?」を考えます。これは簡単で
8÷2=4
でツルが4匹へれば良い事がわかります。全てがツルの場合は9匹なので、4匹へらすと
9-4=5
となり、ツルは5匹と求める事ができます。カメは
9-5=4
より、4匹となります
このように、「ツルとカメの合計の頭数とその足の合計数が決まっているときに、それぞれの頭数を1変えた場合の足の合計数の変化量からツルとカメのそれぞれの頭数が明らかになる」という考え方を私はつるかめ理論と呼んでいます。つるかめ理論は初めは表を使って解くのが良いですが、慣れてくると暗算で解けるようになります
(解2)面積図をつかう
次に面積図を用いた解き方を紹介します。この図が何を表しているかわかりますか?
そうです。ツルとカメの足の数を表した面積図です。もう少し情報を書き込んでみましょう
こうするとよくわかると思います。赤枠でかこったところはそれぞれツルの足の数、カメの足の数を表しています。青枠でかこったところはツルとカメの足の数の合計、この問題では26本となります。あとは単なる図形の問題となります
上のように赤枠でかこった部分と青枠でかこった部分に分けてみます。ツルとカメがそれぞれ何匹いるかわかりませんが合計で9匹なので赤枠でかっこった部分の面積(足の数)は
2×9=18本
となります。足の数の合計は26本なので青枠で囲った部分の面積(足の数)は
26-18=8本
となります。
図に分かる事と分からない事を書き足してみましょう。青枠の縦の幅は
4-2=2本
という事が分かります。横の幅はわからないので☐と置いてみます。すると図は以下のようになります
青枠で囲った部分の面積(足の数)に注目すると
2×☐=8
なので、
☐=4匹
となります。☐はカメの匹数なのでカメは4匹となります。ツルとカメの合計は9匹なのでツルは
9-4=5
より5匹と求まります
【問2】
1個100円のみかんと1個120円のリンゴと、1個130円のなしを合わせて20個買ったら、代金の合計が2300円でした。リンゴとなしを同じ数だけ買った時、みかん、リンゴ、なしをそれぞれ何個買ったでしか?
(解1)つるかめ理論を使う
まずは表を使った解き方です。今回は3つの品物について考える必要がありますが難しく考える必要はありません。そのまま3つの品物について表に整理すれば良いだけです
まず20個全てみかんだった場合の表を書きましょう
次にみかんが19個の場合を考えたいところですが、、、問題文に「リンゴとなしを同じ数だけ買った時」の条件があるのでみかんが19個というのはありえません。みかんは18個、16個と2個ずつ減らしていく事に注意しましょう
表は以下のようになります
問題で与えられている代金の合計は2300円です。20個全てみかんの場合の代金の合計は2000円なので、合計の代金の差は
2300-2000=300円
となります。一方で、みかんを2個へらした場合つまりリンゴを1個ふやした場合の代金の合計は2050円なので、リンゴが0個の場合と比べると
2050-2000=50円
となり合計の代金が50円増える事がわかります。合計の代金を300円増やすには
300÷50=6
となり、リンゴを6個にすれば良い事が分かります。リンゴとなしは同じ数なのでなしも6個となります。全部で20個なのでみかんは
20-6-6=8
より8個となります。答えは「みかんは8個、リンゴは6個、なしは6個」です
次に面積図を用いた解き方を紹介します
今回のように3つの品物を扱う場合3段つるかめといってこのままでは面積図では解けません。このような場合は基本的なつるかめ算のように2段つるかめに持ち込む必要があります。これは知らなければ解けないテクニックとなります。「図で考えればいつのまにか解ける」という私のポリシーに反しますが、面積図を使いたい人はぜひ覚えて下さい
(解2-1)面積図をつかう(足切りをして2段つるかめにする)
1つ目の方法は「足切をして2段つるかめに持ち込む」です。まず問題文をそのまま図にしてみます。「リンゴとなしは同じ数」という条件ですが、具体的な数が分からないので①と置いてみましょう
このままだと解けません。どうすれば良いでしょうか?
赤枠でかこった部分を図から除いてみるとどうなるでしょうか
赤枠でかこった部分をずから除くと上図の青枠でかこった部分が残ります。少し整理すると以下のようになります
残った図から
㊿=300円
という事がわかります。つまり
①=6
となり、リンゴとなしはそれぞれ6個ともとまりました。全部で20個なのでみかんは
20-6-6=8
より8個となります。答えは「みかんは8個、リンゴは6個、なしは6個」です
(解2-2)面積図をつかう(平均を使い2段つるかめにする)
2つ目の方法は「平均を使い2段つるかめに持ち込む」です。まず問題文をそのまま図にしてみます。「リンゴとなしは同じ数」という条件ですが、具体的な数が分からないので①と置いてみましょう
このままだと解けません。どうすれば良いでしょうか?リンゴとなしの数が同じなのでこれらを平均をとってまとめる事を考えます
リンゴが120円、なしが130円なので平均は125円です。これでいったん図を整理すると以下のようになります
ここで図を以下のように赤枠でかこった部分と青枠でかこった部分に分けて考えます
すると、青枠でかこった部分は縦の幅が25円で横の幅が②なので面積は㊿となります。この代金は
2300-2000=300円
なので
㊿=300円
となり
①=6個
となり、リンゴとなしはそれぞれ6個と求まりました。全部で20個なのでみかんは
20-6-6=8
より8個となります。答えは「みかんは8個、リンゴは6個、なしは6個」です
【問3】
ツルとカメとかぶとむしがあわせて35匹います。足の数の合計は152本です。ツルがカメより2匹少ない時、かぶと虫は何匹ですか?
(解1)つるかめ理論を使う
まずは表を使った解き方です。この問題も3つの対象について考える必要がありますが難しく考える必要はありません。そのまま3つの対象について表に整理すれば良いだけです
「ツルがカメより2少ない」とあるので「ツルが0匹、カメが2匹」の場合を考えて、次にそれぞれ1匹足した「ツルが1匹、カメが3匹」を考えて整理するのが良さそうです。表は以下のようになります
問題で与えられている足の数の合計は152本です。かぶとむしが33匹の場合の足の数の合計は206本なので、足の数の合計の差は
206-152=54本
となります。一方で、かぶとむしを2匹へらした場合の足の数の合計は200本なので、かぶとむしが33匹の場合と比べると
206-200=6本
となり足の数の合計が6本へる事がわかります。足の数の合計を54本へらすには
54÷6=9
となり、かぶとむしを9回減らせばよい事がわかります。1回につきかぶとむしは2匹へらすので、
2×9=18
となり、かぶとむしは18匹へらせば良い事がわかります。つまり
33-18=15
となり、かぶとむしは15匹と求まります
次に面積図を用いた解き方を紹介します。今回も2段つるかめに持ち込んで解いていきます
(解2-1)面積図をつかう(図をよく見て2段つるかめを発見する)
問2では「足切をして2段つるかめに持ち込む」を使いましたが問3は同じようにできるでしょうか。ちょっと考えてみて下さい。おそらく同じような解き方はできないと思います
ここでは、「図をよく見て2段つるかめを発見する」を紹介します。まず問題文をそのまま図にしてみます。「ツルがカメより2少ない」という条件ですが、具体的な数が分からないのでカメを①匹、ツルを①-2匹と置いてみましょう
この状態だとよくわかりません。ツルの①ー2匹をシンプルにしたいです。どうすればよいでしょうか
簡単です。ツルを2匹足してあげれば良いのです。ツルを2匹足すと合計は
35+2=37
で37匹になります。足の数の合計は
152+2×2=156
で156本になります。図を書き換えると以下のようになります
だいぶすっきりしました。ここからどのようにして2段つるかめに持ち込めるでしょうか。慣れると簡単です。図をよく見て下さい
以下のように赤枠でかこった部分に気づけるでしょうか。青枠でかこった部分からもとの3段つるかめの部分を引くと赤枠でかこった部分を切り出す事ができ、2段つるかめに持ち込むことができるのです
図において、青枠でかこった部分の足の数の合計は
37×6=222本
となります。またもとの3段つるかめの部分の足の数の合計は156本でした。よって、赤枠でかこった部分の足の数の合計は
222-156=66本
となります。一方で、赤枠でかこった部分の面積は
④+②=⑥
と表す事ができますね。つまり
⑥=66
となり
①=11
が導けます。①は図におけるツルとカメそれぞれの頭数です。よってかぶとむしは全体の頭数である37匹からツルとカメの頭数を引けばよいので
37-11-11=15匹
となりかぶとむしは15匹と求まります
(解2-2)面積図をつかう(平均を使い2段つるかめにする)
問2と同様に「平均を使い2段つるかめに持ち込む」も使う事ができます。まず問題文をそのまま図にしてみます。「ツルがカメより2少ない」という条件ですが、具体的な数が分からないのでカメを①匹、ツルを①-2匹と置いてみましょう
この状態だとよくわかりません。ツルの①ー2匹をシンプルにしたいです。どうすればよいでしょうか
簡単です。ツルを2匹足してあげれば良いのです。ツルを2匹足すと合計は
35+2=37
で37匹になります。足の数の合計は
152+2×2=156
で156本になります。図を書き換えると以下のようになります
ここまでは、(解2-1)と同じです
このままだと解けません。どうすれば良いでしょうか?ツルとカメの数が同じなのでこれらを平均をとってまとめる事を考えます
ツルの足は2本、カメの足は4本で頭数は①で同じなので平均は3本です。これでいったん図を整理すると以下のようになります
ここで図を以下のように赤枠でかこった部分と青枠でかこった部分に分けて考えます
すると、赤枠でかこった部分は縦の幅が3本で横の幅が37匹なので足の数の合計は
3×37=111
となり111本です。青枠で囲った部分は全体の156本から赤枠で囲った部分を引けばよいので
156-111=45
となり45本です。青枠で囲った部分の縦の幅は3本で横の幅を☐匹とすると
3×☐=45
なので
☐=15
となり、かぶとむしは15匹と求まります
【問4】
ツルとカメとかぶとむしが合わせて35匹います。足の数の合計は146本です。カメはツルの2倍います。カメは何匹ですか?
(解1)つるかめ理論を使う
まずは表を使った解き方です。この問題も3つの対象について考える必要がありますが難しく考える必要はありません。そのまま3つの対象について表に整理すれば良いだけです
「カメはツルの2倍います」とあるので「ツルが1匹、カメが2匹」の場合を考えて、次に「ツルが2匹、カメが4匹」とツルとカメを増やして整理するのが良さそうです。表は以下のようになります
問題で与えられている足の数の合計は146本です。カメが2匹の場合の足の数の合計は202本なので、足の数の合計の差は
202-146=56本
となります。一方で、カメを2匹ふやした場合の足の数の合計は194本なので、カメが2匹の場合と比べると
202-194=8本
となり足の数の合計が6本へる事がわかります。足の数の合計を56本へらすには
56÷8=7
となり、カメを7回増やせばよい事がわかります。1回につきカメは2匹増えるので、
2×7=14
となり、カメは14匹増やせば良い事がわかります。つまり
2+14=16
となり、カメは16匹と求まります
(解2-1)面積図をつかう(図をよく見て2段つるかめを発見する)
「図をよく見て2段つるかめを発見する」で解いてみましょう。まず問題文をそのまま図にしてみます。「カメはツルの2倍います」という条件ですが、具体的な数が分からないのでツルを①匹、カメを②匹と置いてみましょう
ここからどのようにして2段つるかめに持ち込めるでしょうか。図をよく見て下さい
以下のように赤枠でかこった部分に気づけるでしょうか。青枠でかこった部分からもとの3段つるかめの部分を引くと赤枠でかこった部分を切り出す事ができ、2段つるかめに持ち込むことができるのです
図において、青枠でかこった部分の足の数の合計は
35×6=210本
となります。またもとの3段つるかめの部分の足の数の合計は146本でした。よって、赤枠でかこった部分の足の数の合計は
210-146=64本
となります。一方で、赤枠でかこった部分の面積は
④+④=⑧
と表す事ができますね。つまり
⑧=64
となり
①=8
となります。求めたいのはカメの数です。カメの数は②なので
②=①×2=8×2=16
となりカメは16匹と求まります
(解2-2)面積図をつかう(平均を使い2段つるかめにする)
平均を使って2段つるかめに持ち込む方法は図とメモだけ示しておきます。自力で解いてください
【問5】
A君とB君の2人がじゃんけんをして、勝った方には3点を与え、負けた方からは2点を引き、あいこの場合はそれぞれに1点ずつを与えます。はじめの2人の持ち点はそれぞれ20点とします。
じゃんけんを15回したところ、2人の持ち点の合計は60点でした。このとき、あいこは何回でしたか?
問5は「基本的な解き方」でまず解いてみましょう。少し複雑な表になりますがひねりはないです。面積図を使う場合には、問題の本質をとらえた面積図が書ければ瞬殺です
まず問題を整理します。はじめの2人の持ち点はそれぞれ20点なので合計で40点です。じゃんけんを15回して2人の持ち点の合計が60点になるという事は、合計が20点増えれば良いという事になります
(解1)つるかめ理論を使う
表を使った解き方です。といっても どのような表にして良いのかよくわかりません。上に書きましたが「合計で20点増える」という事は意識するようにしましょう。その上で、全てのパターンで合計点がどう変わるのかをまず見てみます。「A君が勝った場合」「B君が勝った場合」「引分けの場合」の3パターンです
はじめは、A君が20点、B君が20点持っているので合計40点ですね
- 「A君が勝った場合」
A君は3点増えるので23点になります。B君は2点減るので18点になります。合計は41点となります - 「B君が勝った場合」
A君は2点減るので18点になります。B君は3点増えるので23点になります。合計は41点となります
A君が勝ってもB君が勝ってもどちらの場合も合計は41点で同じです。つまり勝敗が付く場合はどちらが勝っても合計は1点増える事になります
- 「引分けの場合」
A君は1点増えるので21点になります。B君は1点増えるので21点になります。合計は42点となります
引き分けの場合には合計は2点増える事がわかりました
ここからが本番です。上で整理した「引き分け」と「勝敗がつく」で整理するのが良さそうです。15回全て引き分けた場合、14回引き分けた場合と順に考えていくと表は以下のようになります
引き分けが15回の場合、15回じゃんけんをすると合計は30点増えます。引き分けが14回の場合は20点増えます
では、合計が20点増えるためには引き分けは何回であればよいでしょうか?
30点と20点の差は10点で、引き分けが1回減ると点数の合計は1点減るので10点減るためには引き分けの回数が10回減ればい事になります。つまり、引き分けの回数は
15-10=5
となり5回と求める事ができました
この問題は初めて見て解くのは非常に難しいと思いますが、順に整理するように心がけて下さい。ポイントは以下です
- 勝敗でポイントを加算する類の問題は「勝敗がつく場合」「引き分けの場合」の2種類で分類する
- どちらが勝とうが「勝敗がつく場合」の点数の変化は同じ
(解2)面積図をつかう
面積図を使う場合も、いったんは解1と同じように整理し以下を把握しておきます
- 15回のじゃんけんで合計は20点増える
- 勝敗がつく場合はどちらが勝っても合計は1点増える
- 引き分けの場合には合計は2点増える
これを面積図であらわすと以下のようになります
あとはわかりますね?
15回全て勝敗がついた場合は
1×15=15
で合計は15点増えます(図の赤枠)。15回じゃんけんして20点増えるので図の青枠部分の5点足りていません。この5点を増やすためには引き分けは☐回とすると
☐=5÷1=5
となり引き分けは5回と求める事ができました
それでは頑張りましょう
参考:目次